渇き、求め、濡れ、堕ちる。
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渇き、求め、濡れ、堕ちる。

青井千寿/crow

出逢うべくして出逢ったふたり

ネタバレ
2022年2月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ ふたりの出逢いはまだ幼いヒロインと捕虜として捕らえられていたヒーロー。そんなふたりが再会したのは国と国とを結ぶ為の政略結婚…しかもヒロインの嫁ぎ先はヒーローではない一国の王で。婚礼の為の過酷な旅路で様々な困難がふたりを襲う。あわやという死線をくぐり抜け、心と体、魂が互いを求め惹かれあう。しかしふたりは決して結ばれてはいけない…筈だった。とにかくふたりの惹きあう引力が強くて、感情だけではない、運命としかいえない程の魂の叫びに感動すら覚える。運命の糸を手繰り寄せあい、離れることは出来ないと自覚するふたり。そしてふたりが結ばれる事によって運命の歯車が大きく回り、それは国をも巻き込む激流となる…。運命に抗って抗って抗い続けたふたりが苦しみの果てに手にした幸せに涙が出ます。この作品に出逢えて良かったと心から思う。読んでみて欲しい。星5つでは足りません。
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