『恋する暴君』から来ました

森永×宗一の過去の話や、巴・黒川・磯貝との関係は、『暴君』の中で語られる説明で十分わかるんですが、宗一と森永のカップルが大好きになってしまったので、この二人の話は全部読みたい！と思い、該当部分だけ「１話ごと」で購入しました。
●２巻収録／22～24話『言えない理由』……
暴君の中で「名前を覚えてもらえなかった」とか「助教授に襲われた」と言っている話はここです。
ここでの森永はもちろんまだ深い設定はなく、暴君とはキャラが微妙～に違うし、二人の心情にも深いものはありません。森永の健気ワンコぶりと宗一の暴虐ぶり、それから宗一のレアな表情が見られます。
●３巻収録／31～36話『あるいはもしも』……
暴君で「カムアウトと告白を同時にした」と言っている話はここ。
性的マイノリティとしての葛藤が描かれて切ないです。
暴君１巻で森永はかなり身勝手なこと言ってるけど、二人の間にこういう経緯があったなら、彼の言い分もちょっとわかるようになります。
●４巻収録／39～41話『スリーピース』……
これは、森永と宗一の話というより、巽３兄妹の話です。かなこちゃんにも、こういう頃があったのか……という。
おすすめ度は、『あるいはもしも』＞＞『言えない理由』＞＞＞『スリーピース』という感じです。
全体的に、暴君よりも更に古さを感じますが、読みづらいことはありません。「ビデオの頭出し」という言葉を久しぶりに見ました。これだけ長く続いてるって、ほんとうに凄いと思います！