このレビューはネタバレを含みます▼
全巻読んで皆さんのレビューを見ていると半端なく沙也加に対する拒絶感で溢れています。解りすぎる。
生々しく、清々しいくらいの悪役感。沙也加の心の中にこびり付いた憎しみ、妬み、嫉みを『憤激がコールタールのように粘り着いて』とした作者様の描写。本当にハマり過ぎていて唸ってしまいました。
沙也加の尚人が悪い、母親が悪い、世間が悪い、運命が悪いetcと全て自分には非は無いが徹底し過ぎていて凄いです。
母親に死ねと罵倒した事とその結果には真正面から向き合えていないのでしょうね。相手を慮るという気持ちはこれからも現れないのでしょうか?と悲しくなります。沙也加は実はもう壊れてしまっているんじゃないか?とさえ錯覚してしまいます。最後には救ってあげて欲しい。
こんなに憎しみで染まっている心で何年も生きていたら人相がそうなっちゃている気がする。モデルなんかできるのかー!?ユアンと対峙したら一発で感じ取られて拒絶されそう。
今までずっと尚人君が不憫で不憫で泣けてしまったので、もうそろそろ辛い事は一掃して幸せ一直線になって欲しい。くれぐれも「タカアキ」と「沙也加」が徒党を組んで尚人君に嫌がらせをしないでと願うばかり。皆で守ってくれ〜!