ネオンサイン・アンバー
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ネオンサイン・アンバー

おげれつたなか

蜜色肌の男子、私も好きです。

ネタバレ
2022年2月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★無表情なクラブスタッフ勇介×ナンパ目的でクラブ通いをしているサヤの光と陰ストーリー。(2/17まで作者様まつりですよ)

★酔っ払ってゲロったサヤを、放っておけずに介抱した勇介。お互い「感じ悪い」と思っていたのに、ピンチのときに助けてくれる勇介に、サヤは「朝メシで返す」と言い、家に連れて行く…。

★「喉仏」を男性の象徴として、しっかり描いてくださる作者様。女の私にはない“ソレ”を、とてもセクシーに感じます。…萌が先走りました。「第一印象はアテにならない」代表のようなサヤと勇介。サヤは、DQNと思わせて、可愛い子ですね。小料理屋の子だとしても、丁寧に作られた朝ご飯に、サヤの本当の人柄が見えますね。驚いたのは、勇介です。オクテかと思っていたら、どうやら経験豊富。「分かりにくい」と別れを切り出される前に、やることはサクッとやっている男ですね。ゴムが無ければ最後までしないと言える余裕までありますよ。サヤに対して、グイグイいった先の「ごめん」の瞬間。それまでに高まるコマの流れ、揺らぎの目、引いてしまう手、一気に凍りつかせる一言。多くのBLが素通りし、ファンタジーとなる場面。ここに描かれている局面こそ、ゲイとノンケの関係性における重要な揺さぶりですね。胸が痛すぎました…。そして、リアルさだけでなく、ドラマ性のある展開にも満足です。真剣ですが、深刻になりすぎない作風が好みです。

★描き下ろし含めて213ページ。蜜色肌のサヤからは、甘い蜜の香りがしてきそうですね。「アンバー」ってそういうこと。

★さぞ素晴らしい決意をもって、このPNにしたのだろうな…と思っていたのですが、意味を知らずにサークル名にしたのが由来と知って笑いました。意味を知ってからも「おげれつさん」のままだなんて…好き。
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