このレビューはネタバレを含みます▼
タイBLドラマ発のコミカライズで、初の海外ものに興味深く、しかも晴山日々子先生が漫画を描かれるという事で楽しみにしていました。日々子先生の作画で原作ハシモトミツ先生『そのアホ捕まえといてください!』がめちゃ可愛いかったので、新作はとても嬉しい限りです。
以下、完全ネタバレとなりますのでご注意下さい。
何て衝撃的なプロローグ。こんな展開から時間を巻き戻して、二人の恋模様を描くのかしら?と思っていたら…ん?これは…
大学新入生のパーム。新しい友達も直ぐに出来てオリエンテーションを楽しんでいると…初めて出会ったはずの先輩ディーンの姿を見て、涙が出るほどの切ない感情は何だろう…
物語の合間に差し込まれる夢は、夢なのか…
読み進めるうちに見えてくるのは、そうか…
大きな激しい音。夢。タイ菓子。
繋がっていく夢の記憶と現実。
哀しくもないのに涙が出てしまうのは、魂の奥底に眠る記憶が知っているから、恋焦がれた想いや再び巡り逢えた魂の喜びなのでしょうか。はたまた、悲しい出来事の記憶のせいなのでしょうか。心が震える想いとはこういう事かもしれない。
パームも、ディーンも無意識に誰かを探してしまうのは、魂が呼び合うからなんだろうね。
運命の赤い糸は、現在の二人を結びつけるものですが、ずっとずっと遥か昔から繋がって、互いに引き寄せていたのでしょうねぇ。はぁぁぁ…ため息が出るほどにロマンチックです。酔しれてしまいます。表紙の赤い糸で結ばれた二人が素敵です。
仮に、これが普通の出会いでも、二人はきっと恋に落ちる。少しずつ、少しずつ接点が増えて意識しているパームが可愛くて、可愛くてキュンキュンだし、王子様のようなディーンは紳士のようにカッコいい。自己紹介でパームをまっすぐ見つめながら「恋人はいない」って…そりゃズルい。落ちます。落ちました。ディーンのいちいちに爆萌えでした。タイ菓子の「忘れるもんか」はヤバいです。
まだ未完。更に距離が近づきそうな予感で1巻終了です。うぅ~、二人は一体どうなるの?幸せを願いながら続きを待っています。
作中にタイ菓子が出て来ますが、電子特典で、カラーの実物が見れるようです。