3番線のカンパネルラ
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3番線のカンパネルラ

京山あつき

読み終えてから改めて表紙を見て……納得。

ネタバレ
2022年2月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★洋装店員・加納と店長とDKのそれぞれの銀河鉄道物語。(2/14まで50%オフクーポン対象作品色々ですよ)

★電車に飛び込むと勘違いをされ、DKに抱きすくめられた加納は、恋人と別れ無気力に日々をやり過ごしていた。寂しくて仕方がない加納は、客にもDKにも店長にもヨロめく。新しい恋は煩わしいのに…。

★「波長が、合うのだろうな」と思う、加納とDKカンパネルラくん。2人が一緒にいる空間は、見ていても落ち着きます。加納と店長は…落ち着かないですね苦笑。ハラハラします。加納の胸のざわめきを感じるから…かな。何とも、微細なところまで“心”を描く作者様だな、と思います。言葉を尽くしていながら、言葉だけに頼っていないな、と感じます。店長との夜に「ああ 幸せ」と思う加納の表情と、髪を洗いっこする加納の表情…同一人物?同じに幸せを感じてる人?って思えるくらい、心を映しています。好きな作者様です。

★ボーナストラック含めて195ページ。ベランダで大人の色気を見せつけられたのですけれど、お風呂上がり「…あおるな」からの、黙ってモゾモゾしているのが可愛くて。想像を掻き立てられましたよ笑。

★DKカンパネルラは、少し前から加納を気にかけていたんじゃないかな、と思えて、「ありふれた親切」と相手に思わせられるのが、いいな、と思った次第です。
………あら?ヨムビーこんにちは苦笑。
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