このレビューはネタバレを含みます▼
本編4作読み終わりました。『DEADLOCK』シリーズが凄く良くて、作家さん繋がりで何となく読み始めましたが…BLというよりミステリー重視とも言えるような肉厚な内容でした。謎というか事件の真相や、そこに至るまでの過程も全く予想がつかなくて驚きの連続でした。私の勝手な解釈ですが、『DEADLOCK』より『エス』の方が重い気がします。何というか人の死に対して容赦がないです…『DEADLOCK』は本格的アクション・ミステリーの中にありつつも、そこまで徹底的な悲劇は少なかったように思うのに、『エス』は椎葉に感情移入しすぎると辛くなるくらいでした。「BL というより〜」なんて偉そうに言いましたが、BL としても良かったです。何となく「作家さんが同じだとシリーズが違っても似たような表現になるんだろうな」という偏見がありましたが、全然!!でした。『DEADLOCK』のような甘さ優位な感じではなく、そもそもの【禁断の関係】に相応しく濃くて苦しい、重みのある世界観にどっぷりハマってしまいました。小説は読むのに時間がかかるので、普段はチマチマ読むのですが、これは読みたい気持ちが止められなくて次々と一気に読んでしまいました。〜2024/9/19追記〜本編を読んで一息着いてそのまま続きを読むつもりでしたが、デコイから更に辛そうな内容になる気がしたので、まだ読めていません。