新宿ラッキーホール
」のレビュー

新宿ラッキーホール

雲田はるこ

今も新宿の雑踏の何処かに

ネタバレ
2022年2月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ とても温かく良いお話でした。
本当にこの表紙絵が勿体なさ過ぎる。。
この表紙のインパクトからは想像できないくらい、とても良かったです。
以前の文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞受賞していたり、2013年このBLがやばい!でも上位ランキングの作品。

元ヤクザと、そのヤクザに生きる意味を与えられた元ポルノスターとの絆の物語。
ゲイビ製作会社を舞台にそこに集う者や、彼等を取り巻く者達。
ストーリー内容そのものはハードな筈なのに、雲田先生のふんわりした画風が痛みを和らげ、温かい気持ちに満たされました。
大人の恋愛というよりも、焦がれながらも絆で繋がり共に生きていく2人。
遡っての2人の馴れ初めの過去のお話もとても良かった。。
どんな状況下でも笑って振る舞えるのは苦味の覚悟と意地なのでしょうか。
笑っているように見えても心の内もそうとは限らない。
そんな心情の深い部分にも思考を巡らされました。
後半の都合の良過ぎる駆け足気味の展開がちょっぴり惜しいのですが、皆それぞれの生きる場所を見つけ幸せになれるんじゃないかと思えるエンドに、穏やかで優しい気持ちに満たされました。
リバ有りなので苦手な方もいらっしゃると思いますが、私的にはこのリバ含めとても良かったです。
先生のお話によると、続編があるかどうかは神様だけが知っているようです。
神様。。是非、続編お願い申し上げます。。。
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