ラブハグセラピー
」のレビュー

ラブハグセラピー

☆4.5

ネタバレ
2022年2月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ デビューコミックスから鷹先生のファンです。
待ちに待った2冊目のコミックスはルームシェアをする大学生同士のお話。
秋月(受け)が早瀬(攻め)を好きになる過程もテンポ良く描かれていますし、早瀬がなぜ秋月を好きになったのかもきちんと回収されているので読後感はすっきりしています。
秋月は家族に愛されて育ってきたんだろうなというのが窺い知れるとてもいいこで、邪な部分がないので見ていて気持ちいい。
早瀬もルームシェアに持ち込んだりハグを強要(語弊)したりしてはいるものの、基本的には秋月同様いいこです。ちょっと風邪引きすぎだとは思うけど、完璧じゃないところがバランス取れているというか、かわいくてよかった。
じっくり、それでいてテンポ良く話が進んでいくので告白からお付き合いを始めて初夜に至るまでよく一冊に纏めてくれたな〜という印象。
ピュアな受けと一途な攻めという王道展開ですが、全体の満足度はかなり高いです。
ただ絵柄が独特なので描き分けというか、キャラデザの面で前作のふたりと被って見えることがあり、あちらとは攻守が逆なので少し混乱する部分もありました。
あとはやはり秋月から早瀬とのことで相談を受けたゲイの神城くんが不憫で、彼のその後がとても気になります。
自分は周囲の人に拒否され蔑まれ恋人と別れてしまったというのに、秋月はどうやら友人にも結果的に受け入れられ早瀬とも上手くいっているようなので、神城くんの心情を察すると胸が痛い……。
孫を欲しがっているという秋月のご両親への報告についても追々という感じだったので、これはもしかしたら続くのかな?
山あり谷ありなのはこれからな気がしますが、作風としてハッピーな今のまま終わってほしい気もする複雑なファン心(笑)
総評は☆4.5。
続編新作どちらにしても、次回作が楽しみな作家さんです。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!