天水桃綺譚
」のレビュー

天水桃綺譚

凪良ゆう/藤たまき

1巻完結

2022年2月16日
凪良先生がどのようなファンタジーを書くのか興味津々
で読みました。金の桃を拾った辺り、「桃太郎」っぽいなと
思い、その次には「かぐやひめ?」となりました。
天界の桃の精霊のお話ですが、なんとも可愛いらしく
清らかな主人公モモの世界が俗世を忘れさせてくれる
美しく綺麗な物語でした。
食の細いモモがティーカップにお米、ソーサーにおかず
で丁度良いと思う可愛いらしい発想に、私は永遠ティーカップを手にする度にモモを思う事となるでしょう。

次にモモの兄弟コモモのお話、これは小野不由美先生
の「十二国記」をふと思い出し、白虎様の視点の
お話をしっかり読みたい気分でした。
白虎様の溢れんばかりの大きな愛情を受けてコモモは
育つのですが、白虎様はツンデレすぎました。
ツンデレ、スバダリの白虎様の視点のお話がオマケ程度
で終わってしまったのが残念で、なんだったら玄武等の
他の獣神もシリーズでやって欲しい程です。
十二国記になってしまいますが麒麟も登場させて
凪良先生の書く壮大なファンタジーを読んで見たいものです。
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