羅城恋月夜
」のレビュー

羅城恋月夜

朔ヒロ

美麗和風ファンタジー

ネタバレ
2022年2月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ ファンタジー系はあまり読まないけれど和風はめちゃ好きで読み漁っています。茨木童子、酒呑童子、陰陽師などなど小説や漫画にもなった題材は大好きです。丁寧に練られた設定、しっかりした世界観が良いです。最初に「明烏〜」を読んで絵が好きで良かったので此方も買い。「羅城恋月夜」の方が好きです。紺の京都弁が良いです。攻めの鬼が美麗で艶めかしい。4本角の鬼がこんな綺麗だなんて、紺でなくとも魅了されてしまいます。丁寧語で話す鬼、良き、良き。陰陽師と鬼と言う、敵対する同士ものも萌えのツボというか。それと些細なことですが色について。例えば鬼の金色の瞳の色に魅入られた紺とか(紺の名前の紺色も)、自然と色のイメージが沸く所が良いなーと思いました。後書きでも相生相剋の関係と色について書かれていたのが興味深いです。五行のお話とか好きなので。紺が勘違いをして暫く会いに行かず、茨木が幻術を使って家に来た時お互い触れられない事を忘れて口づけしようとした所が大好きです。本来の鬼の姿を牽制する紺、カッコいいよ。邪気を浴びてしまった紺が回復した後のえっちが甘くってため息。鬼の肉体美、褌姿がたまりません!片腕で器用だなあ。切ない三年間の別れの後、再会した二人のお話が読みたいのは私だけではないはず。人外ものとはいえ綺麗な鬼で角がある以外は人に近いというか、初めてな人もいけるかも?
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