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おかざき真里

感情の描写が美しすぎる…

ネタバレ
2022年2月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前、雑誌掲載されていた時に1度読んでいました。おそらく5巻あたりくらいから、毎回お目当ての話として探しているくらいには気に入ってたと思うのですが、今になって改めて読み返してみて、当時は全く理解せずに読んでいたのだなと痛感しました。すごい漫画だった…。なんと言っても描写が美しくて。特に2人が幸せに過ごしている時のキラキラと反射しているような描写から一転沈んで心が黒いものに覆われていくような描写…言葉に出してないのに薫の心の動きがわかるという…圧巻です)、個人的に4巻の「これでいい…今はこれだけで」と自分の中のちぐはぐな想いを自覚しながら薫が矢飼先生を抱きしめるシーンは、特に胸に刺さりました。ハッピーエンドじゃなかったのはすごく悲しかったですが、これがリアルだなあと、納得はできました。でも願わくば、2人に立ちはだかってしまった問題さえも乗り越えて、共に歩んで幸せになるところも見たかったというのが本音です。最後…矢飼先生もう少し何か言っても良かったんじゃないかなあ…とか、思ってしまいますが。とにかくとにかく、本当に素晴らしいお話でした。
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