無用のオメガは代わりもできない【特別版】(イラスト付き)
栗城偲/野木薫
このレビューはネタバレを含みます▼
1月新刊(BL小説)
山の宿場町で長年婚約者の元、花嫁修行という名のタダ働きをしてきた薄幸Ω青年が、その婚約者と弟の結婚式の日に遂に追い出され、家も職も失い無一文で途方に暮れていたところ、地元から離れた領主の息子に拾われる始まり〜。
領主跡取りα央我×Ω漣(20)の話。
まぁ〜数百年遅れている封建的な故郷のヒドい事!!
王都近くのお屋敷の全てにカルチャーショックを受ける漣が、長年奴隷並みの生活故、認知の歪みがありとても自罰的でつらい。
展開は王道ちょっと前まで非常に多かったΩ不憫界モノで、栗城さんmagicを期待しながら読んだけど今回はmagicを感じられずサラッとなので物足りなさあり。
ヒール役の元婚約者×弟のゲス夫婦は、カスリもしないダサいお山の大将で勝手に自爆なんでもう少しアクがあっても(笑)
次期領主として有能で公平な央我が魅力的でした◎
拗らせのせいで恋愛面になるとからっきしのヘタレで下手に動けば漣を傷つける始末。ストーカー張りの独占欲の一割も漣に届いていない感じの残念なスパダリ溺愛がイイ◎
薄幸不憫なΩが皆に愛されて幸せになる話は良いですね〜◎
あとがきのあとに【特別版】SSあるのでお見逃しなく〜笑
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