鬼の食事はめんどくさい 【電子限定特典付き】
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鬼の食事はめんどくさい 【電子限定特典付き】

中田アキラ

イケメン眼福ありがとう~。

ネタバレ
2022年2月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな中田先生の新刊。Qpaで少し見かけてから単行本化を楽しみにしてました。今回はちょっとだけハマりづらかったです(涙)
先生の人外ものは珍しく、ワクワク。しかも精を喰らう鬼とくれば、むふふのふ。
鬼の蓮はワンコのように可愛いし、行き倒れの蓮を助けた京は黒髪イケメンとくれば楽しみ倍増。
精を喰らう話なので、いつもよりはエロ度も高く、濃い描写。
なのですが、星が減ってしまったのは京の子供の頃のトラウマが辛くて。精を喰らうテーマで地雷はきつかった…。小さな一コマでさえ…子供が傷つくのは辛いなぁ。
トラウマ設定なしで、いっその事快楽に走っていたら違った印象だったかなぁ…快楽から恋へなら…
互いに心を通わせあって好きになっていくのも、もうちょっと踏み込んでいたら…でも、蓮の角のエピソードはグッと来た。哀しい恋をして来た蓮の切なさが報われた時は本当に嬉しかったですし、京も独り寂しさから救われて、愛されて私も幸せ気分です。
恋に希望を捨てていた鬼と、希望を取り戻せた男の恋として素敵な物語でした。
作品内にガツンと衝撃の登場をした蓮のお父さん・シノが、めっちゃ良かったです!お父さんというか、悪い気を集めて蓮という鬼を作り出した生みの親?ってところかな。シノの存在感が大きくて、作品に厚みを持たせた気がしました。
『追憶』というタイトルのシノの番外編が本編よりも好き。思い出のある品に懐かしみ、過去へ想いが遡り…
逃げて来た山の神への生け贄・キヨを救った形のシノとの出会い。
夢を喰らう鬼のシノが、キヨの夢に入り込んでするエチが、ロングの黒髪をほどいて色っぺぇ~。修正ありますがきわどいアングルで、つながる局部の部分がエロかった。
キヨを想い人の元へ帰した優しいシノだけど、ほんとは自分の手元に置いておきたかったんじゃないかな。寂しかったんじゃないかな…ちょっと切なさ感じるシノでした。こういう恋っていいなぁ。
蓮を作り出したのも、悪い気が悪い鬼にならないためだし、父として蓮を心配してるのも優しい。
シノのスピンオフがぜひとも見たい!
そしてまさかのラストがお見事でした。あぁぁぁ、そう来たかぁ。中田先生、好き~。

キヨの特殊な見た目が気づきにくかったのですが、目を凝らして見てようやくわかった五十路です。紙で読んだので、電子でどのように見えるかはわかりません。
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