恋する心を恥じることなかれ。





2022年2月20日
皆様のレビューを読んで全巻購入。野末さんのお家やシンプルなインテリアがお洒落で参考になります。この作品の凄いのは、何気ない日常生活の匂いを感じられること。無垢の床板の感触とかが、もろに伝わってきます。自炊して清潔に暮らしている野末さんは、部下の外川君に告白されて心揺らぎます。己の内側と向き合う姿は、可憐な中学生のよう。いくつになっても恋する人は可愛いらしい妖精。だけど、これはBLだから、立ち塞がる世間の常識に苦しみ悩みます。ましてや上司と部下の上に10才の差。恋愛ばかりに耽っては要られぬ社会人だから、外川君や自分の未来の落日の憂き目にしたくないし、嘲りも怖い。でも、そんな思いを蒸発させてしまうほどに愛の力は強かった。もう、年上の野末さんがピクピクするほど愛らしくて、どちらが年下だかわからん。
二人の日常は淡々と続いていきます。特別ドラマチックな展開も無くって、本当に会話も動きもごくごく一般の有り様。退屈と思われる方も要るやもしれませんけど、日曜日の朝、静かな雨が降る窓辺に立つような、ゆったりしてしまう時の流れのようなこの作品が好きです。
二人の日常は淡々と続いていきます。特別ドラマチックな展開も無くって、本当に会話も動きもごくごく一般の有り様。退屈と思われる方も要るやもしれませんけど、日曜日の朝、静かな雨が降る窓辺に立つような、ゆったりしてしまう時の流れのようなこの作品が好きです。

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