このレビューはネタバレを含みます▼
作者買い。三浦先生が連載と並行して手掛けてらっしゃった、壮大な世界観のファンタジー。
神話に登場するような神や魔獣達が、人間の生活圏で自然に息づいています。主人公は神が創った両性具有の子供で、人の集落で子供達と戯れながら、ピンチの時には知恵を奮って切り抜けたり、時には神の助けを借りたりと、活躍して謎多き世界観を拡げるストーリーでした。
170P程で惜しくも完結ですが十分惹き込まれます。ベルセルクとはまた違う方向性の名作になっただろうなぁ…。甦る喪失感にしばらく呆然としちゃいましたがそこは思い直し、続きをアレコレ妄想して楽しむのもファンの嗜み。二次創作で多くの方が継いでくださる事を期待したい(人の妄想も読みたい。)
加えて80P以上は、この作品のプロトタイプであった「アマゾネス」という作品のあらましシナリオと設定挿入画がたっぷり。こちらのお宝にはまだ手をつけてませんが、じっくり腰を据えて楽しもうと思います。
変わらぬ深い愛と、素晴らしい作品を世に出してくれた方々に感謝を捧げるとともに、先生のご冥福をお祈りいたします。