このレビューはネタバレを含みます▼
思いっきりネタバレレビューになります。コチラは作品を読んでからでお願いします。m(_ _)m
短編は、削ぎ落として削ぎ落として「ココ!!」という部分を見せてナンボだと思っているので、次から次へと演出や小道具を出されるのが、私は気になってしまいました。青くさいロックンロール、キラキラ光る海、桜の木や桜の花びら、江ノ島、指輪、夜景……。流石に短編で、ここまで演出や小道具を出されるとあざとさを感じてしまう。 素朴な絵柄も相まってダラダラと見せ場が続くようにも感じてしまいました。しかし、非日常を体験する小旅行での出来事だと思うので、演出過多になるのはしょうがないのかな……とも感じた。半日という時間の経過も演出したかったんだろうし…。もう好みの問題だと思うのですが、私はもうちょっと削ぎ落とした感じで読みたかったです。
あと、久野が女性だったら(もしくはミキさんが男性だったら)ここまで高評価にはならないだろうな…と感じた。好き人が結婚してしまう…なんて男女でもよくある話。男だろうが女だろうがそこは同じだと思うんだケドな…。 久野の諦めの悪さと、吉永の調子のよさが気になった。 そっかー…やろうと思えば吉永は久野にキスが出来るのかー…。その言葉は私は発してほしくなかった。そこは彼女に誠実であってほしかった(TT)。 私がミキさんだったら、かなり複雑な気持ちになるだろうな…。BLを読んでいて、名前しか登場しない彼女に同情する私は、かなりの変わり者なのかも知れません。 一途な溺愛執着攻めが好きな私には合わないお話でした。m(_ _)m