闇を呼ぶ声 -周と西門-【イラストなし】
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闇を呼ぶ声 -周と西門-【イラストなし】

凪良ゆう/梨とりこ

1巻まで

2022年2月23日
私は、「美しい彼」から凪良先生を知ったのですが
その後にヒューマン、ファンタジーと読み
今回がオカルトミステリーです。
本屋大賞受賞は伊達じゃないですね。
美しい彼の大ヒットもあり、ここ数年のご活躍も
納得の文章力でグイグイ物語の世界観に引き込まれて
いくのです。
いろんなジャンルを書きこなし、面白い
作品に仕上げてくれるプロのスキルに敬意払う
ばかりです。

この物語も、霊が出てくるので怖いのですが
関西弁を話す西門「にしかど」のヒョウヒョウとした
性格が怖さを和らげてくれるのです。
陰陽道では、西門はハレの門と言われていますが
そーゆうのも掛けているのでしょうか?

世の理から外れた、深い情を患った人間の
儚い幸せ、そしてそこから起こる犯罪。
全ては、大切な人の死からくる寂しさからくるもの。
人の死とは、生きてる人を時に狂わす程の
出口の見えない深い闇へと落とし込んでいくもの。
周と西門のその後へ続こうと思います。
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