続編





2022年2月26日
「青春エンドロール113」の続編。幼なじみのナツキとしのぶと2人が住む団地の話。冷たい風が吹き抜ける団地の雰囲気は変わらず、ナツキとしのぶの仲は深まり、そして2人の将来が見えかける、じんわりと胸に来る話でした。途中、これ、絶対何回も読み返そう、と心に決めながら読んでた。人の気持ちは変わる、それを嘆いても仕方ない、やることをやるだけ、そして隣にいる人を大事にするだけ。少し説教くさいとも思うんだけど、他の作品にはない現実の物悲しさが本作にはあって好き。人の気持ちや考えは変わるよな。でもそれは悪いことじゃない。逆に変わらないことが悪いことでもない。なにが正しいんだろう、なにが目指すべきことなんだろう、とふと考えてしまった。

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かあ子 さん
(女性/50代) 総レビュー数:47件