このレビューはネタバレを含みます▼
初めての作家さん、クーポンがあったから購入したのですが、タイミング良く購入出来てラッキーでした。
暖かい家庭で幸せに育ったハル×毒親のもと底辺で生きて来た千秋、二人はハルが小学生の時から6歳差の友達です。そして、ハルが高校を卒業してからは毎週千秋の部屋に泊まりに行く、セ/フレ以上恋人未満の関係です。ハルにとって、千秋は初恋の相手で、告白したものの付き合う気は無いと言われてます。s/exしてもKissはダメ。でも、千秋のハルへの態度は、どこからどう見ても愛情でいっぱい。なのに千秋がハルとの関係を曖昧にしたいのは、千秋の過去から今も続く、暗い背景のせいです。正直、千秋の過去は苦しいものです。ただ、ハッキリとした描写がほぼなかった事と、現在も千秋に関わる双子ヤクザが、千秋からあっさり引くので、読むのが辛いとはなりませんでした。ヤクザが絡む割に、ちょっと都合が良いかな、と感じくらいなので、全て良しです。これまで二人が一緒に過ごして、関係を育んでいたのは夜だったけど、これからは明るい陽の下でも一緒にいる。愛情いっぱいで育った真っ直ぐなハルが気持ちいいです。千秋に絡んでいた双子、かなりクセが強くて、面白い。池泉先生が、双子(それ以上)をお好みだそうです。他の作品でも双子が主役のようなので、そちらも気になります。