イロメ
」のレビュー

イロメ

草間さかえ

めっちゃ好きな作品見っけ♪

ネタバレ
2022年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『外村探偵社の招かれざる客』ですっかり魅了されて作者様買い。先生の世界観にワクワクさせられて、とても心地いいのです。
言葉選びも秀逸で、作品内はもちろんの事、各コンテンツのタイトルがこれまたセンスの良さが伺えます。
短編集ではありますが、『イロメ』『ヌレル』と連作で、4組の色恋が楽しめて、関連してくるCPもあって更に面白さが膨らんで行きます。
そして各話の間に描かれるミニ漫画やコメントもあって、そんな設定?と、裏話もとても楽しめました。
先生の年下攻めがたまらんねぇ。そして、エチ描写がガッツリなわけでもないのに、作品全体に漂う色気と艶の空気感はなんでしょ。じわじわ湧き出てくるんですよね。

イロメ:こっそり見つめる目。そらす目。そんな目をされてしまったら…。目は口ほどに物を言う。心をくすぐられて、もう恋に落ちるしかないね。

花いちもんめ:構いたくなるのはどうしてだろうか…寂しいだけじゃない恋の芽生え。

うらはら他:触れる手や身体が熱いのはどっち?思いをはらんで、熱を帯びる…幼馴染みが変わる関係にドキドキ。不器用さが恋の進展を面白くしますね。

カオス他:教師・白井と卒業生・壬生谷。このCPの話が一番好き。この話に関わってくる前出の別CPもあって、連作で深みを増して面白かったです。
恋の痛手を味わってしまった白井のフラクタル。恋に臆病になってカオスに陥る彼を、一途な想いが迷いを吹き飛ばす。白井は壬生谷を「おれのカオス」と言うけれど、カオスから救った救世主は壬生谷だと思う。うぅ、草間先生の年下攻めたまんねぇ。

『ヌレル』ではそれぞれのCPの続編や過去エピソードで、更に引き込まれて行きます。
壬生谷の(もしかしたら?)という不安は、もどかしいけれど、白井の心は揺るぎない。そして、壬生谷のブレないまっすぐな愛が眩しい。白井のあの涙は愛が溢れ出たものだと思います。感動だね。
それにしても壬生谷の「俺でイッて?」は殺し文句ですわぁ。ギュインてなりました。えっ!でもバズーカ壬生谷なんだよね?(こぼれ話に笑ってしまった)
満たされた2冊です。良かったぁ~。
フォロー様方発見で、語り合いたくなりました。


*草間ワールドもそうですが、ヤマ◯タト◯コ作品も…あぁ、語り合い合宿したいですぅ。
いいねしたユーザ11人
レビューをシェアしよう!