背徳の恋鎖
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背徳の恋鎖

葉月エリカ/アオイ冬子

救いがある様で無いお話でした…客観的には

ネタバレ
2022年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全9章+プロローグ,エピローグ。
何度も離婚を繰り返す叔父様(27)と世間では血は繋がっていない認識の姪(17)との数年間にわたる背徳の事件簿なお話でした。最後はこれ…メリーバッドエンドかな…ゾワゾワ。えちの割合が結構多かった印象。
最初は叔父の秘密(ed)を知ってしまいそれを治す手伝いという名目でイケナイ関係になってしまうのですがここまでは結構TLあるあるかな?途中完全に身体を繋げてからどんどん雲行きが怪しくなってゆきます…何とも言えない闇の気配がそこはかとなく。
今まで我慢してきたであろう叔父様の欲望が止まらなくてここぞとばかりヒロインを貪りますその執着ある意味ありがとうと言いたい笑。
ヒロインは世間体等を気にしてそれに囚われない様に一度は叔父様の手から逃れますが結局は叔父様の元に堕ちました万歳。ヒロインの旦那には目ぇ飛び出ましたよそーくるか、と笑。全ては叔父様の掌の上の囲い込み物語でしたオソロシイ。ヒロインの旦那ですら使い捨ての駒だった…怖っ!
そして最後に明かされた過去は重く、重ねた罪も重い。それは叔父様と姪に限らず、その他の登場人物にも言えます。そりゃあ叔父様歪むし天使の姪を汚して自分だけのものにしたくなるだろうな、と。何が正しくて何が正しく無いのか。誰に何と言われようとも彼等の歪んだ世界ではきっと自分達の在り方が正しいのでしょう。うん、メリーバッドエンドおめでとう。
エピローグは今後の二人の未来が何となく書かれていてゾワゾワ。養子に、なるんだ…そうか。何人も居そう…よね。世間的には不自然にならない叔父様の仄暗い思惑に天晴れ。
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