ダディダーリン
」のレビュー

ダディダーリン

菅辺吾郎

ずっと隠されていた恋心

ネタバレ
2022年2月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「ダーティダーリン」のスピンオフ。正児の父の龍児とその幼馴染みで弁護士の花雄。どっちもオヤジです(若かりし頃の姿もあり)が、これがめちゃくちゃ純愛で良かった!
ダーティダーリンもいい話だったけど、こちらも胸に染みるお話で、オヤジ二人に切なくなったりヒヤヒヤしたりキュンキュンしたりで大変でした。

途中はもう読みながら泣けて仕方なかったです。花雄さんがないことにしてしまった恋心、そのまま20年も放置されてしまった恋心が悲しくて切なくて、何でもないというような顔をしている花雄さんが辛すぎて、代わりに私が泣いちゃうよ〜ってなりました。
花雄さんずっと三田くんを好きなんだもんな。生涯一人だけ好きなんだろうな。仕事できるいい歳のおじさんなのに恋だけは純粋すぎて苦しくなってしまった。
何にせよ、ものすごく一途だった花雄さんが、人生の後半生を幸せに生きられそうで良かったです。最後にようやく胸を撫で下ろしました。

こちらはダーティダーリンと合わせて読むのがオススメ。なんで正児があんなに一生懸命かじいの店を手伝っていたのかもわかるし、正児とはまさんのその後も見られて、さらに深みが増すと思います。はまさんはやっぱりいい人でした。
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