味わい深い短編集





2022年3月1日
今日も月が綺麗と明日も空は青いはまるで正反対な学生時代からの先輩後輩のお話でどちらも盛り上がりや駆け引きがあり、短編ながら味わい深いものでした。同時収録作の瓢箪から駒が出るは思いがけない出会いから意気投合する甘党なふたりのお話、こちらさくっと読めて面白かった。読書生活の合間に挟みたくなる木下けい子先生のお話、特に表題作はそうそうこういうモノローグが好きなのよと再確認しました。健気な瑛太が仁木先輩にすんでのところで懐柔されずに反発するところが見どころなんですが、同僚の先輩の言葉が沁みました。長く付き合ってるカップルに共通する真理ですね。

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