星に願いをかけるには
」のレビュー

星に願いをかけるには

イーライ・イーストン/冬斗亜紀/麻々原絵里依

3作目:ウイルスとの闘い

ネタバレ
2022年3月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ ジェイソンの堅苦しさに苦手意識を感じて読むのを躊躇っていましたが、新作(4作目)をレビューで知り再チャレンジ。今作は他の方々も仰るように現実とシンクロする部分があったのでのめり込んで読みました。
今作は科学者ジェイソンとホスピスで癒しを与えていたマイロ、共にクイック同士の物語。マイロの朗らかで優しい性格が徐々にジェイソンの凝り固まった性格を解きほぐす様子がとても好きでした。
ジェイソンは自分の犬性を嫌悪していて努めて人間らしくあろうとする。だけどマイロと過ごす日々では自身の犬性が癒され、言葉を尽くしながら誠実にマイロと接する一面にどんどんジェイソンの好感度が増していって。ウイルスとの闘いでは、こんな熱い男だったなんて!と当初のジェイソン像からは想像もできない変りっぷりにワクワクしっぱなしでした。
そんなジェイソンの良さを目一杯引き出したマイロは素直で健気で頑張り屋さん。そしてタイトルの意味を知るとウルっときてしまいます。読後はマイロの願いが叶い、ジェイソンも皆から認められて一安心する一方、不穏因子も若干あって。続編への布石なのかな?引き続き4作目も追います!
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