このレビューはネタバレを含みます▼
(1月新刊)
これまた衝撃的な一冊でこういうテーマを漫画で読めたことに
驚きと感動が(笑)
40代半ばの幼馴染(木田×藤井)の25年ぶり再会の話。
男性達が様々な形で純愛を貫いちゃうヒューマンドラマにハマる西田さん作品には、大人の絵本のような一面があって、今回は特にその面を遠慮なく出された'社会人の教科書'のように感じて、優しい会心の一撃に射抜かれる快感が(笑)
既に猛リピートしていて中毒化してます。
親に理解されず傷付き大切なモノまで奪われた少年のまま取り残されていて、今回娘さんの事故を機にその潜在的な部分をほじくり、無自覚の欠落感や赦しを認識する事がテーマのような。
人生を再構築していいよ、みたいな優しくて明るい未来がある話に感じました。違うかな〜。
海外小説だと翼は生命力や心の栄養の象徴だったり、白い翼は護る心や真理寄りの怒りの象徴だったりするんですよね。
西田さんの意図はどうなのかな〜。
道端の死骸は、その無自覚の欠落や怒りみたいなものなのかな〜と。社会的に成功していても満たされない藤井も刹那的に生きる木田も霧が晴れた様な心境じゃないのかな。そうだといいな。
かなり気持ちの悪い事を書いていますが(笑)
読み手によりいくらでも解釈出来そうな話を描いてくださる西田さんにはまたもや驚かされました(神)
オバケの話もまとまるの待っています〜