このレビューはネタバレを含みます▼
人狼設定。夜道で偶然、狼を見て失神した受け。
転入生で同室になった攻め。ある時、あの日見た狼は自分だと目の前で姿を変えられ。
人狼設定ですが、ケモ耳モフモフでは無くて、
それぞれ一見分からない傷ついたり、満たされずに
育った2人。受けが特待生で居る為に勉強も生活も
生徒会の活動も良い子全面で当たり前の様に
頑張り続けて、でも、心の何処かで良い子を壊し
心のバランスを取っていたのが切ないですね。
攻めが気づいてからは、全て守り通してくれた所に
ときめきめした。やっぱり、どう繕っても、何かが削れていくと思うから。
満月以外は、普通の人間で人を襲ったりもしない攻め。それでも、感じることに敏感な子供達からは
小学校時代は敬遠され、実の親子からは拒否されて
見えないけれど、充分に傷つけられた。
不器用で危なかしい、でも優しい受けと、怖そうだけど、受けを大事に守る攻め。最後は、受けの
どんな形でも攻めなら良いという言葉は、
それぞれの傷を乗り越えられて、本当に自分の大切だと思うものを見つけた瞬間でした。
攻めが天然、無意識に、自分のものアピールが強めに出るのも、誰にも怯まず堂々としているのも、強めな
見た目に、時々掛かる眼鏡も何となく、エロくて良かったです!
高校の少々危なかしい2人から、社会人まで見られて
2人の安定と大事にしている関係が、微笑ましかったです。