愛も憎しみも沈黙の中で【タテヨミ】
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愛も憎しみも沈黙の中で【タテヨミ】

QiangTang/TheShubl Website+kkworld+BailiJunxi

シリアス時々コミカル

ネタバレ
2022年3月6日
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絵も美しくとても惹き込まれる世界で、一進後に百も退がるような一向に進展しない、ともすれば改悪の嵐に見舞われる主人公二人の仲はドロドロ好きなら必見ですね。
時折挟まれるコミカルな描写にクスリとするのも一興。
かなり幅を効かせていた手強い二人の悪役が退場した後は、どうも悪役が手ぬるく雑魚い気がしますね。
苛められる主人公好きなので。
後は…いつの間に指生えたんだ玉ちゃん。

第二部を読み進めての感想。
前作は一応のハピエンで締め括り、第二世代のお話になりましたが、こりゃ酷い息子さんですこと。
お父様より暴君ぶりが輝いています。
…の割にはお父様よりもメンタル豆腐。
お母様の屈強さも強かさもない。
二人に容姿以外は全然似ていない。
むしろ養子である礼卿ちゃんの方が実子と言われて納得できる感じ。
当の麒玉以外に悪役と定義できるほどの悪役が居ないのも華がない。
奴隷ちゃんも悪役と呼ぶには良い子過ぎたなあという感想です。
日本の作品が原作ではないので感じ方が違うのかしらと思いますが、麒玉が玄梟よりもクズプリンス過ぎて途中ダレますし、急に自分の気持ちに気付いて(切っ掛けが何だったんだか今も分かりませんな)、そこからの急転直下のデレもデレデレ過ぎて最早酔っ払い。
全く私好みではない男らしさゼロのヒーローではありますが、礼卿ちゃんの方は憐れ通り越してぴえんな生涯を送って、ちょっと嗜虐趣味の自分の癒しになってるのが救い。
何となくすれ違いの時期が冗長すぎ、今のデレが急過ぎて置いてかれてる感じがしてます。
礼卿ちゃんが優しすぎるよ…
麒玉のこと助走つけて釘バットでぶん殴ってもいいくらいの仕打ち受けてるのにねえ…
お父様ほどサディストではないにしろ、クズオブクズの麒玉の変わり身の早さもちょっと興醒めだったのかも。
美麗な絵柄は好きなんですが、もっと前作同様のドラマチックな展開はないものか…。
続巻に期待を寄せて。
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