このレビューはネタバレを含みます▼
ハッキリ言ってどのキャラも好きになれません。
イライラする。
今まで何度も読もうとして無料範囲内で試し読みするも無理だと諦め、を繰り返し、遂に最後まで読みきりました。
結論としては世界観や設定は面白いです。
スペースオペラは割と好きだし、そこに輪廻転生や独自の宗教観を深く設定していて、壮大な夢を一緒に共有するような視点からの描き方も惹き込まれる要素です。
当時としては少女漫画の括りを超え熱狂的に愛される作品ということも納得はできます。
だけどキャラに感情移入が一切できない。
拗らせ男女が過去も現在も周りをぐちゃぐちゃに巻き込んで壮大な和解と愛を繰り広げる昼ドラ味のヒューマンドラマ。
正直クソガキ大嫌い+うじうじ系苦手なので初っ端からキツくて、中盤で前世のあれこれを知れてやっと面白い!と思っていたら…、知れば知る程主人公2人ともウザくて感情の波が高低差あり過ぎて共感もなにもなかった。
結末にしても何でりんを選んだの??
マジで謎。
嫌がらせしかされてないやん。
というか高校生が小学生を異性として好きになるのは控えめに言っても気持ち悪いごめん。
前世では悲惨な生涯を送っていたんだろうけど、平和な国に移ってから愛を知っても自分を変えられず、ますます自暴自棄で本当は構ってほしいのに当たり散らす最低野郎、その上愛する女を最悪な形で手に入れた卑怯者。
正に自業自得で自分の業が波紋を起こしていたのに。
更にそれを引きずったまま現世ではクソガキの癇癪を超えた暴力傷害を起こしまくったのに、りん君が可哀想で許されるのはおかしいだろ。
しかもりんが実は秋ではなく紫苑だとバレた時の反応や対処を楽しみにしていたのに、一瞬怒っただけでスグに冷静に、みたいな雰囲気に持っていったのは何なの?
本物の秋が紫苑だと思われていた時は憎むように酷い誘導がされてたのにこの差はどういうこと??
どうも作者のフィルターで可哀想な子として保護されているような、不自然な、本当は良い人回帰の仕方が中盤から最後まで行われていて、結末がどうなるかだけでなんとか読み終えたけど、初見の印象以上に嫌悪感だらけだった。
勿論ありすも木蓮も紫苑りん程ではないといえ、自ら問題を大きくする非常識さが目に余って応援することはできませんでした。
しかしとりあえずは名作と呼ばれる作品を読みきって良かったと思います。