ポルノグラファー 単行本版
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ポルノグラファー 単行本版

丸木戸マキ

お勧めは「インディゴ…」が先(私見です)

ネタバレ
2022年3月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本作途中放棄した後「インディゴの気分」読んで戻って来たw「インディゴ…」は人生思い通りに行かない男達の心の葛藤を描いたヒューマンドラマ寄りのBLで奥が深く読み応えあり。本作が今一つ入り込めないなら「インディゴ…」から読むのがお勧め。純文崩れのポルノ作家木島の腕を骨折させた純情ウブな大学生久住は、締め切りを抱えた木島に口述筆記させられる。聴き慣れないエロな言葉に戸惑ったり、思わず体が反応したりと四苦八苦wスムーズに口述筆記できるよう木島の小説を全て読む健気な努力家で真面目な久住は、木島の才能に惚れ、いつしかその澄んだ声に乗って耳に入る官能小説と妄想が重なり木島自身に惹かれていく。骨折が治ったら終わる関係だが、どうしても終わらせたくない。久住くん、そいつは自分の世界だけに閉じ籠る捻くれ者で社会不適合者だ、やめとけと言いたいが、好きになったらしょうがないやね。どんなに性根ねじ曲がってようと一つ秀でた才能があると惹きつけられるんだなぁ。今も昔も作家やアーティストには多いよねw純朴な若者を揶揄って悪ふざけが過ぎるが、孤独と不安で行き詰まった作家ならではの寂しさや虚しさも理解できる。久住くんの前で素直になれて良かった。久住くんを大事にしてねw何で途中放棄したのか…反省します。
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