このレビューはネタバレを含みます▼
いろんな兄弟たちを巡るオムニバス。
今日まで無料の1巻を読んだら彼らのその後が気になって、2巻まで一気に読んでしまいました。1巻もいいけど2巻が更に良い！
自分は兄弟もの好きなんですが、こちらには兄弟間の恋愛はありません。兄の恋人が好きだった弟や密かに兄を想っていたのに兄の恋の成就のために背中を押す弟、いつも同じ人を好きになっちゃう仲良し兄弟など、いろんな関係性の兄弟が出てきます。
恋人ほど濃くはないけど友達よりも近い分厄介な兄と弟。時にウザく面倒ではあるけどやっぱり切っても切れないし、何か気にかかる存在。兄弟って面白い。
短いページ数の中にきちんとドラマがあるのがいいなと思いました。それも肌触りの良いドラマばかりでなく、ああそうなってしまうことあるよなって胸がチクンと小さく痛んだりするようなドラマ。
可愛らしい絵柄なんですがハッとするようなセリフやシーンがあって、なんとも言葉にし難い心の騒めきを表現するのが非常に上手い作家さんだなと思いました。
1巻では失恋したり、恋人まではいかなかった彼らも、2巻では新しい恋を見つけたり、好きな人との仲が深まったりしててホッとします。
兄弟の存在を意識しながらも、みんな自分の恋を精一杯頑張っていて微笑ましかった。初々しかったりラブラブだったり、いろんな形の恋を楽しめてとても面白かったです。
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