このレビューはネタバレを含みます▼
最初の心も辛かったけど、2回目の心はもっと辛い。
記憶や思い出がないままに、そこにあったらしい人生を送らないといけないかもしれない、というあの状況、自分だったら耐えられない。
過去で死んだ心は、きっと悔いはなかったと思う。このまま、未来の自分に託したという思いだったと思う。
だからこそ、最後(3回目?)の心の、修羅場をくぐり抜けてきていない幸せそうな表情が、すごくぐっときた。
結局、父親だけが全てを知っていて、過去の心のことを忘れていない、というのが、最初の心と父親の関係性との対比でウルっとした。
ハッピーエンドで終わるはずだと思いながら読んでも、最後までハラハラした。