このレビューはネタバレを含みます▼
オルソン・グレイ 採掘師 29才×ショア・ランカーム 謎の青年 21才
1200年前の大洪水により地表の9割が海水に覆われ、人口が千分の一に減少し、四つの海底都市と一つの陸上都市ができ、水腐病という体が腐って死に至る恐ろしい病気が存在する世界が舞台です。六青先生のお話は落涙必至ですね。ただ今回はショアが何者であるかがはっきりとは明らかにされずに進むので攻めの無理解、暴言、周りの者からの意地悪、イジメなどの波状攻撃からの悲しみのズンドコっていうほどのものではなく、ショアにビタコンとひっついての感情移入ができずに滂沱の涙とまではいきませんでした。スピンオフでこちらでキーマンだったエリィのお話「寄せては返す波のように」があるので読もうと思います。
2005年5月 総287ページ 挿し絵あり