このレビューはネタバレを含みます▼
帯の共依存という言葉にビビりながら読みましたが、私はこの作品が好きになりました。2人が抱えている設定はなかなかに重いのですが、作者様の絶妙な塩梅で重苦しい気持ちにならずにお話を見守ることが出来ました。危うくて沈んでしまいそうに重くてお互い以外を閉ざしてしまいそうなこの年頃だからこその心理描写がとても丁寧に描かれています。それは武器ですかみたいな怖いピアスを付けている人たちも出てきますが、学校で猫を抱いている先生や授業中に猫を撫でているクラスメイトなど温かい人たちも出てきて、沈まないようにもがいて社会と繋がろうとする様子が見れて未来は明るそうです。ばら色のうんぬんというコミックスに成人した2人の話が載っているようなので読んでみたいです。