荒ぶる季節の乙女どもよ。
」のレビュー

荒ぶる季節の乙女どもよ。

岡田麿里/絵本奈央

完結

2022年3月15日
死ぬまでにしておきたい事は?
文学作品の官能的な文章を使う事によって
未成年の健全さが保たれつつ、高校生の性を
意識し始める過程が丁寧に描いています。

文芸部で本を読む。
言葉を覚え、気持ちを言葉で表せる。
言葉が増えると考える事が増える。
異性と肌を触れ合う事への羞恥心、
未知への恐怖。

子供の頃は、手を繋ぐ、ハグする事が
無垢な感情で何も羞恥せず自然に出来るのに
言葉を知った途端に考え意識し、恥ずかしくなる。
新たな感情を覚える。
10代は好奇心の塊で、葛藤しながら
大人への洗礼を受けて行くのですね。

愛し合うって素敵な事ですが秘め事でもあり
性を学ぶには、日本はなかなか苦労しますね。
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