君を愛した10年間【タテヨミ】
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君を愛した10年間【タテヨミ】

EUN/wuyiningsi

ピリオド

ネタバレ
2022年3月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ とても哀しい物語でした。愛する涼生に何度も裏切られ、それでも涼生のそばに寄り添っている知念。白血病を発症し、辛いはずなのに涼生にはあえて伝えず気づいてほしいと…でも全然気づかない涼生。主治医の斎藤先生との仲を疑い知念を怒鳴る酷い奴です。知念が別れを告げても暴力をふるう浮気相手にも暴力をふるう、涼生は愛情表現が下手なだけなのか?それとも愛情の意味をはき違えているだけなのか?知念から色々なモノを根こそぎ奪っていく男です。本当だったら、知念を励まし病気に立ち向かう原動力にならなければいけないのに、それもできない。知念は涼生の気持ちが自分に無いとさとり治療して斎藤先生との第二の人生を歩む道を選ばず自らの人生にピリオドを打つことで涼生への愛を終わらせたかったのかな?病気に立ち向かう闘志さえ失わさせる位涼生との14年間に疲れてしまったのかもしれません。斎藤先生の真っ直ぐ愛を短い時間ったけど貰い、最後は涼生の事を想いながら息を引取る知念。短い人生だったけど一途に涼生を愛し、斎藤先生との静かで穏やかな日々をおくれた事で、少しでも知念の魂が救われたなら幸いです。本当に愛とは何か?と考えさせられる話でした。
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