あさはらたそかれ
」のレビュー

あさはらたそかれ

はやりやまい

なんか読み返したくなる

ネタバレ
2022年3月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ お互い接点のない立場だけど、朝の散歩(寝る前の散歩)をする忍と登校時ランニングをする純一郎のすれ違うほんの一瞬から物語が始まります。何気ない日常に潜む出会いがここに。なんて事ない何気ない会話、お互いに「おはよう」や「行ってきます」「おやすみなさい」を言い合ってるだけなのに気づいたら会いたいと思ってしまう。…本当、いつこうなった?と、あまりにも自然な流れすぎて詰まることなく最後まで読み切ってました。純一郎は野球部のエースでプロになる様な選手なのに、そこら辺にいる男子高校生のそれで等身大な感じが凄く良かった。好きな子(忍)に「面倒くせえ」って普通に言っちゃうあたりリアル。最初から最後までブレないテンポ、読んでて安心します。エッチもね、意外と純一郎が雄でちゃんとしてます笑。忍は純一郎より年上だし大人であろうとするけど、寂しがり屋でお酒が入ると甘えたで(純一郎はこれに振り回されたのよね笑)結局大人になりきれなくて可愛い。お互いに愛おしく思ってるのが優しい気持ちにさせてくれました。初めは絵柄で躊躇してましたが、見事にハマった作品です。
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