イけないボクは上手に鳴きたい【単行本版】
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イけないボクは上手に鳴きたい【単行本版】

にゑ

まさかの…

ネタバレ
2022年3月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ まろんの人となりがよくわかるので「あなご」も一緒に読むのをおすすめしたい作品。作者さんのあとがきにもあるように誰のものでもないまろんがいちばん彼らしい、これがスタンダードにあると違って見えます。バリタチ遊び人vs天然美人不感症が面白くて、この不感症の夢仁が正直で行動力ずば抜けてる上に天然なのですごい方向に行動しちゃう…百戦錬磨のまろんもたびたび振り回されるところがお気に入りです。不感症の原因にフォーカスした双子の兄唯一とまろんの夢仁の前でのプレイからの3pはかなり荒療治ですが、唯一に置いていかれたくない想いへの追体験からの同調はストーリーのアプローチとして面白くて私はアリでした。そして唯一への想いに隠れた失恋というのも双子らしさがあります。ただ…まろんの本命の件がアヤちゃんというのは、本筋よりこっちに気が削がれて仕方なかったです。逆にここは花嵐で全くまろんに触れられず、またアヤちゃんも遊んでいたけどそういう影のあるような描写がなかったので驚いたし、そんな感じ(アヤちゃんの方には)全然しない…と思ってしまいます。本作だけ読めば、まろんの強い本命の立ち位置に実の弟というのは違和感ないのですが…。このまろんにもついに次の恋の芽生えというかたちで終えましたが、気長で根気強いな夢仁なので大丈夫かなと思えます。
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