俎上の鯉は二度跳ねる
」のレビュー

俎上の鯉は二度跳ねる

水城せとな

リアルで切なすぎた

2011年3月27日
窮鼠→バタフライ→梟と続いて「今ヶ瀬&恭一」の最終章です。

この作品は本当に心理的に奥深く、リアルに描かれていて切なすぎました。恋愛とは本来こうゆうモノなのかも…と恋愛すると誰もが体験する楽しいばかりではなく辛さや不安や情けなさ、みっともなく苦しい様などが絶妙に描かれています。本文にも出てきますが「恋愛は業だ…」。本当に人を好きになるって事はこうゆう事だなぁ…と改めて考えさせられました。

BLですが男同士の恋愛が当たり前ではないリアルな世界観なのでノンケの恭一は悩まされますが、それでもこの恋を貫こうと決めた最終章では本当に男らしくいい表情がたくさん描かれていました。
この作品の魅力は切なくリアルな心理描写だけではなく、登場人物もとても魅力的で様々な表情が絶妙に描かれています。作者さんは本当に天才!ですね☆

個人的に前の恋愛と別れた原因などが似すぎててびっくりしました💦まさかのBLで共感しすぎて泣きまくりました。同時に考えさせられる事もたくさんありました。よりリアルに感じたのはそのせいでしょうか?笑
久しぶりにとても良い作品に出会えました。是非おすすめします。
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