グレーとブルーのあいまで
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グレーとブルーのあいまで

糸井のぞ

映画一本観たような…

ネタバレ
2022年3月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読後感で、何度も読み返してしまう大好きな作品。
別に絵が綺麗なわけでもエロってわけでもないんだけど、そこはかとなく色香がほわぁ〜と。人生の苦みがじわぁ〜っと。な作品で心に染みる感じかな。

題名にあるグレーとブルーは、
教師をしている主人公取り巻く2人の男で、年老いた義父と生徒なわけなんです。
その両方がゲイでおまけにcpになっていくので主人公はその2人に挟まれ、複雑ながら何だか楽しそう。(因みに主人公にBLはないです)
そんな2人を見て自分も人生に向き合っていくお話。年齢から来る経験値の差はやはり明らかにあって、それぞれの人生における課題もある訳です。
私自身が、まさにそんな年齢な訳で色々考えさせられるんです。勢いに任せて前進するパワーはないけど、とは言え、怖がって立ち止まるほどまだ諦めてはいない。そんな気持ち…自分事として主人公と感情を共にできます。
題名も表紙も中身も、大好きな作品。
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