誘惑のボディーガードと傷だらけの数学者
」のレビュー

誘惑のボディーガードと傷だらけの数学者

七川琴/ノラサメ

傭兵と数学者とは!

ネタバレ
2022年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初作家様です。読後、無条件に他作品をポチってしまうほど作家様に惚れました!
皆様仰ってますが本当に心理描写が細やかで丁寧です。良心を犠牲にして生き抜いた人間がこぼす後悔や孤高の人間が自分を守るために貫いた偏屈なプライドなど、人間が隠したいと思っている弱い部分にちゃんと光を当てて晒すところがとても上手くて読み応えがありました。
しかも「傭兵」と「数学者」という相容れない世界を端折らずきちんとお話として成立させているところに作家様の力量を感じますし、何より文章が読みやすく面白い!途中までこれBL?と感じますが、後半に思う存分いたしています。エチはガチムチの誘い受けですが、なるほど〜という納得の展開。これは苦手な方でも無理なく受け入れられると思います。
冒頭は不穏な始まりでしたが、ラストはとっても清々しい。出会えてよかったと思える作品でした!
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