逢縁カタルシス
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逢縁カタルシス

大島かもめ

やっぱり大島作品は良い

ネタバレ
2022年3月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ チキンハートセレナーデの孤高感やヒリツク感じ、更には相手を想い過ぎてのちょい病み暴走が好きすぎて以来の作家さん買い。画はちょっとこわいけどこわくない、ストーリー重視なら外せない。でもシリアスが過ぎて今作はちょっと読み進めるのに休憩が必要で苦労しました。仕立て屋と坊ちゃんみたいに攻防を越えて膠着が続くジリジリの読みにくさではなくこの時代背景だからこそ選ぶ選択や全ての行動が背水の陣すぎて。でも大島かもめ作品の何が好きって本作もそうですが己の傷や後ろめたい過去に正面から立ち向かっていく生き様が堪らない。明るい未来しかない。大正時代を商売才覚を武器に逞しく生き抜いていく2人。無骨で欲求に正しく真っ直ぐな不器用運転手×丁稚奉公から跡取りに成り上がった大店若旦那。
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