このレビューはネタバレを含みます▼
涙腺崩壊注意報です。必ずや大洪水。突然の別れ。しかし、浩一はまだ動くし喋るし…奇跡が浩一を留めるけれど、終わりは見えて来る。一番が貰えなかった子供たちが少しずつ大人になって、一番を与えあって生きてきた。いつまでも一緒にいたかった。いられなくなってしまう。どうしたらいいんだろう。満に謝罪する父親。狡いなぁって思いました。けど、謝るしかないんだ。親は。良かれと思っていたことが違っていたと認めることは辛い。父親だって、妻がいなくなってしまう事で、今の満のような気持ちになった。だから、その話をしたんです。乗り越えていくしかないのだけれど。浩一は幸せを知って、旅立てた。それが救いなのかもしれません。一番の記憶が、満を生かしているのかもしれない。それは、いつかの玉置先生のように。愛するものを失う哀しみ。そこに愛が横たわっているからこその、哀しみの追体験。素晴らしい作品だと思いました。