このレビューはネタバレを含みます▼
初巻から何年も追いかけて愛読してます。とうとう終わりを迎えましたね。とにかく狂気と愛憎ひしめくドロ沼展開の内容で…これはもうひと筋縄ではいかない最期になるんだろうなと予想はしてました。
運命に翻弄される育郎と蘭蔵兄弟が不憫で不憫で…何とかしてこの二人をこの地獄から救い出して欲しいと願い続けて数年。最後のメリバシーン何とも言えない気持ちになりました。あぁやはり育郎、そっちを選ぶのね。檻(典彦)から逃れられなかったかー😔サイコパスな鬼チク攻や心身ともに受を縛り侵す執着攻は根本に愛さえあれば基本キライじゃないんですけど、この典彦だけはどうにも好きになれませんでした。愛してるのにそこまで追い込んで痛めつける必要ある?複雑な生い立ちや虐●されて育った背景があるにしろ、あの犯罪の数々は人道的にヤバすぎるのでは。
終盤明かされる「大旦那様の胤」云々のくだりで、えっ?典彦って當間の血筋?政蔵じゃなくてその父?母親は華枝?てことは育郎の叔父??
蘭蔵の出自も政蔵と華枝(実の兄妹)が親なのか、やはりその父に犯されて産んだのか…何だかもうインモラルな近親相●のドツボでいったい當間家の家系図どうなってんだ!!てすごく混乱しました。
まぁでもそんな劣悪な環境が根底にあるがゆえの不幸。育郎は暗い檻に囚われた生き方しか選べない…ほんとにツラいラストでした。それでも本人が自ら決めた末路、望んで典彦の元へ戻った事だから、最期に笑顔で逝けたのならもうそれでハピエンなのかもですが。はぁ〜何とも言えない読後感。これぞメリバ。廃墟で典彦との愛を成就させ心中の続きをやり直し、妖艶に微笑む育郎の表情が印象的でした。
そして10年後
蘭蔵、まさかのそっちに弟を求めるのか…。
飯田、ほんとにあの時抱いときゃよかったな…。
腐敗した當間家を見事再建したさち子→女性は強し!本作品中随一の真人間で男前キャラだった。
典彦、(妄想)独り生き延びて、近隣の住人に気味悪がられながらあの廃墟付近でひっそり墓守り生活。(理由)あの猛火の中生還しマッパで逃亡…酷い全身火傷でも自力で治療して愛しの坊っちゃんを捕らえに、いや迎えに行った…人間離れした生命力と執念の男。→死ぬわけがないww
皆様ご推奨の同人誌で甘いエピソード読んだら、ギャップ萌えでアンチ典彦から抜け出せるかなー
あと當間家の相関図が気になって仕方ない…マジ教えて欲しい❗