このレビューはネタバレを含みます▼
最初は普通に読めました。よく見かける設定、展開、キャラクター。本当によく見かけるので、どんなに主人公に愛着が湧かなくても読めました。
けれど元カレ問題が起こってからの主人公が酷い。自分棚上げのオンパレード。ユキを悪者にして友人に相談も酷いが、ユキが主人公の失態を目撃しての暴挙と知っても軽く謝るだけでおあいこ扱い。正直苛々しましたが、それでもまだ読めました。
次の45話。仲直り後の主人公、「いいこと思いついた」とユキと一緒に向かった先は空港、元カレの見送り。トラブルがあったばかりなのに、旦那と一緒に元凶の元カレの見送りに行くって。初めて漫画読んで『何だこの女…』と地で呟きました。主人公、絶対自分がそれをされたら被害者ぶるでしょ。何故自分がされて嫌なことを旦那にするの?こんな思い遣りのない女性が主人公の話はもう無理でした。そして、その話のサブタイトルは「男同士の決着」。自分の為に二人の男が争う姿を見たいという、原作者さんの欲望が透けて見えたような気がしました。
このような心理描写を物語に組み込む原作者さんは、人を想う心をどのように考えているのだろうと、失礼ですがそればかり気になりました。