リエゾン
」のレビュー

リエゾン

ヨンチャン/竹村優作

小児精神科

ネタバレ
2022年4月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み放題にて。気になっていた作品だったので読めて嬉しいです。
研修医である主人公が、精神科の医師と出会い小児精神科の道を志すストーリーです。
主人公本人も発達障害を患っていることがわかったり、それぞれの子供の病状のエピソードなどリアルに描かれていてとても興味深いです。
ひとつの症例として気になったのは、非行少年のお話。
別の本でも、非行に走る子は、そうでない子に比べ発達障害を患っている子の割合が高いというデータがあって、こちらのケースの子もそれに違わず知能指数が非常に低い。
そう言った子が施設に入れられ、実の母親には歓迎されず、受け入れてもらえない環境。
もし施設を出てもこれじゃまた、問題を起こしてしまうのでは?と素人が見ても思いました。
でも、親だからと言って全てを受け入れられる訳じゃないのも理解できるし、発達障害が珍しくなくなった今、個性のひとつと言われても現実問題生きにくいし周りに理解されにくいのは変わらないですよね。
自分の我が子がこうだったら、自分は受け入れられるのか、とか。一緒に仕事をする人だったら?
どうするのが、お互いにとって負担が少なく幸せなのか…答えが出ませんでした。
でも実際にこういう子がいて、困ってるのが事実なので、辛い思いをしている子が少しでも少なくなればいいな、と思います。
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