エデンの箱庭
」のレビュー

エデンの箱庭

Dite

浅い眠りに、森の声。

2011年4月9日
荒廃し何かが欠けてしまった町には、心の欠けてしまった白い髪の少年ロク。
オアシスのように美しい緑の場には、赤い肉食獣のように美しいマツリ。

ロクは恐れながらもマツリに近づき、マツリはロクに近づく。
ただ、マツリは下心があった。種子をロクに飲ませ、研究者のハナダと種子の成長(ロク)を観察するということ。
かつてマツリがハナダの研究対象であったように…。


近未来ファンタジー。でもミステリアス、そしてちょっとBL風味?
「生きる理由は小さな理由一つでいい」そう思わせる作品ながらも、最初から最後まで、幻想的な世界の中に漂うようでした。
また、モノクロの画像を見ていても、くすんだ色の世界と鮮明な色の世界が交互に見えるてくるようでした。
マツリやハナダの物語やその後など、もっと読んでみたいです。スピンオフ的な作品があったらいいのにな、と思いました。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!