来世は他人がいい
」のレビュー

来世は他人がいい

小西明日翔

一年で一番楽しみにしてる漫画

ネタバレ
2022年4月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊発売が毎年1冊ペースなので、発売されると本当に大事に大事に読んでいます。出てくる登場人物が女も男もみんなかっこいい。高校生や大学生あたりの年齢のキャラが中心になっていますが、すでに完成された自分軸を持って目的のために動いていて、そのために何かと闘うことになっても構わないという覚悟の決まったキャラたちのせめぎ合いみたいなのが見てて本当に痺れます。吉乃は強いだけではなく、時々「本当は怖かった」という気持ちが読者向けに漏れ出るシーンがあり、それがあるからこそそれでもヤクザだろうが半グレ相手だろうが正面から対峙して支配下に収めてしまうところがとてもかっこいいです。恋愛面でも、1話の頃はなんとも思っていなさそうだった霧島の心境がどんどん変わっていく過程や、最初から激重感情を向けてくる翔真の一挙一動に読んでいて胸が高鳴ります!にもかからず、それぞれに見えないところで「女が他所にたくさんいる」と知られている吉乃からは真に受けてもらえず、作者さんが以前にこれは「そういう漫画」とコメントされていましたが、最後はどうなってしまうのかハラハラドキドキでまた一年待ちたいと思います。
それにしても、5巻で霧島と付き合うことになってこの三角関係のバランスがどんどん霧島よりになってしまってどうなるのか!?とハラハラしていたのですが、6巻で「(翔真と暮らしていたという過去の)アドバンテージ埋めるために彼氏って枠をやったのに」「アンタ翔真のおかげで彼氏になれたんやからな そこ履き違えんなよ」と言い放ち、二人の恐ろしい虎と龍をコントロールしてしまうのには本当に痺れました。霧島も抑えられるし、翔真もこれを聞いたら多少は気がおさまるのではないかと思いますが、今までこんなキャラクターも話も見たことがないです。
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