このレビューはネタバレを含みます▼
普段は主様のために男顔負けのストイックさで修行に励む小花が、ふと少女らしい恥じらいや素直さを見せると、女性の私でもドキッとます。小花を前にすると時々理性が飛んでしまうトラにも納得。物語の冒頭でいきなり2人でコトに及んだにも拘らず、そこからはエロいことしながらも最後まですることなく随分焦らされました。でも想いが通じ合った後はかなり濃厚な描写が増えたので満足です(笑)
トラと小花は性格で言えば正反対というか、陰と陽って感じなので、それが物語の雰囲気にも反映されているのか、基本主人公の小花のように明るく楽しく軽快に物語は展開していくのですが、そうなりすぎないように暗く重く静かな部分をトラが請け負っている感じがします。反対の要素を持つ者同士、惹かれ合うのは必然だなと思えます。
12巻は駆け足でしたが、みんなそれぞれ答えが出せたようで良かったなと思いました。ここで完結なのかと思いきや、まだ続くようで嬉しかったです。物語に一区切りつき、13巻は緊張感がないグダグダした感じでしたが、表情筋が死んでいるものだとばかり思っていた虎が笑顔を連発していて感無量でした。ここから結婚までどんな展開があるのか楽しみです。