このレビューはネタバレを含みます▼
246ページ。
表題作が半分くらい+短編2作とシリーズもの3篇入り。
基本的に痛々しく、どこか乾いた印象を受けます。
表題作、DV男の獲物に対する嗅覚の鋭さに恐怖。先輩の病みっぷりが怖いけれども、一番怖かったのは先輩の母親。ぞわっとした。臆病だった主人公が先輩を救うために踏み出したことで、痛々しい日々から抜けられそうで良かった。有馬くんの描き方も良かったし、主人公が死んでしまった有馬くんに託している感情も良かった。最後のコマ、この先の約束を感じられた安心感と、あの世で有馬くんがドン引いてる姿が浮かんで、笑っちゃった。
「恋しいこぶし」バカップル話。お幸せにな!
「誰にもなれない」主人公かわいそうすぎませんか。
「青少年流(シリーズ)」わちゃわちゃDKもの。鳩くんはチョロく、終平はエキセントリック。
表題作が星4、あとは星3。